久々の更新となりました。
今回は埼玉県越谷市にてリフォーム工事を行いました。
まずは、工事前の状況です。
長年愛用されてきたウッドデッキですが、時の流れとともに老朽化は避けられません。
メンテナンスを重ねても、いつかは大規模な補修や交換を行う必要があります。
屋外で常に雨や紫外線にさらされるため、経年劣化や色あせが進行します。
またデッキの下の空洞はどうしても湿気がたまりやすく、雑草の手入れや害虫駆除の対策が必要になります。
そんな時、多くの方が選択肢として考えるのが、耐久性に優れたコンクリートデッキへの変更です。
今回は、ウッドデッキからコンクリートデッキへのリフォームを行いましたので、詳細をご案内いたします。
まず、既存のウッドデッキの撤去から始まります。
ウッドデッキの撤去
まず、既存のウッドデッキの撤去を行います。
これは単純作業のように思えるかもしれませんが、実は細心の注意が必要な重要なステップです。
長年酷使されたウッドデッキは、植栽が根を張っていたり、建物との接続部分が複雑だったりと、予想外の難しさに直面することがあります。
撤去作業の際は、周囲の植栽や建物に損傷を与えないよう、慎重に進め且つ、
撤去したウッドデッキの部材には、リサイクルや再利用が可能なものがあります。
産廃費の削減だけでなく、環境への配慮という点からも、できる限り廃棄物を減らすように当社では取り組んでいます。
地盤改良
ウッドデッキの撤去後、地盤改良を行います。
重要なのは、コンクリートデッキの安定性と耐久性を確保することです。
ウッドデッキの撤去後の地面は、長年ウッドデッキを使用していた重みで不均一な沈下が起きている可能性があります。
そのため、地面を整地し、転圧を行います。
この時、単に平らにするだけでなく、適切な勾配をつけることが重要です。
コンクリートデッキは水はけが悪いと、雨水が溜まってしまう可能性があります。
そのため、排水できるように勾配をつけることが重要です。
コンクリートの打設
地盤改良後、コンクリートを流し込むための型枠の設置を行います。
「型枠」とは文字通り、コンクリートの形を決める重要な役割を果たします。
高さや排水勾配を調整し、しっかりと固定します。
特に、既存の建物との取り合い部分や、段差を設ける部分などは、細心の注意を払って設置します。
また、完成後のデッキの端部の仕上がりを考慮し、面取りや丸みをつけるための工夫も、この段階で行います。
型枠の設置が完了したら、次は配筋作業です。
鉄筋はコンクリートに強度を与える重要な要素です。
適切に配置することで、完成後のデッキの耐久性が向上します。
特に注意が必要なのは、デッキの端部や角部です。
これらの部分は応力が集中しやすいため、入念に補強することが重要です。
コンクリートの打設は、天候や気温にも大きく影響されるため、適切な条件下で行うことが重要です。
均一に打設してコンクリートを流し込んだ後は、十分に乾燥させます。
コンクリートの打設終了後は表面の仕上げ作業に入ります。
この際、用途に応じた仕上げを行います。
土間コンクリートの主な種類:3種類
1.金鏝仕上げ(かなごてしあげ)
金鏝仕上げは、コンクリートやモルタルの表面を金属製の鏝(こて)を使って平滑に仕上げる方法です。
この方法は、建設現場で広く採用されている基本的な仕上げ方法で、別名「金鏝押え」とも呼ばれています。
施工の流れとしては、まずコンクリートを打設して床を平にし、その後、水分が蒸発し始めると表面に小さな不陸や凹凸が発生するため、木鏝で不陸を取り除きます。
そして、コンクリートが固まりかけた頃合いを見計らって、金鏝で表面を2〜3回以上押さえていきます。
この作業により、表面が均等に平らになり、美しい光沢のある仕上がりになります。
金鏝仕上げを行うことで、表面の耐久性が向上し、清掃も容易になるというメリットがあります。
ただし、雨の日などに滑りやすくなるデメリットがあります。
2.刷毛引き仕上げ(はけびきしあげ)
刷毛引き仕上げは、滑り止め効果があります。
この方法の主な特徴は、コンクリートが固まる前に、刷毛を使って表面に一定方向の線状の模様をつけます。
これにより、凹凸があるため、雨天時や雪の日でも滑りにくくなり、安全性が大幅に向上します。
但し、凹凸のある表面のため、ゴミやほこりが溜まりやすいため、定期的な清掃が必要になります。
3.洗い出し仕上げ
洗い出し仕上げは、モルタルに砂利や玉石などの骨材を混ぜて塗り、固まる前に表面を洗って骨材の頭部分を露出させる仕上げ方法です。
主に住宅の玄関アプローチや土間などに用いられ、和のテイストを感じさせる上品な趣と情緒溢れる景観を作り出します。
意匠性に優れ、近年では、ガラスやビー玉、貝殻などを骨材として使用したり、モルタルの色を変えたりすることで、より多様なデザインが可能になっています。
リフォーム工事完了
リフォーム工事完了後の写真です。
この度は、数あるエクステリア・外構業者の中から株式会社SRSを選んでいただき、誠にありがとうございました。
お客様の新生活の一部となる外構工事に携わることができ、光栄に思っております。
これからも外構工事をご検討される全てのお客様のために商品の品質やご提案を行えるよう、精進してまいります。
今後、実際に使用される上でお気づきの点がございましたらお気軽にご相談ください。
この度は、誠にありがとうございました。